前へ
次へ

遺品整理を気持ちよく行うために

遺族にとって遺品整理は心の整理ができてから、思い出を語りながらしたいものであり、それが理想的でしょう。しかし、遺品には思い出語りで済むものだけでなく、財産として残された遺族の間で分配するべきものもあります。加えて、亡くなった人の住まいが持ち家であるか借家であるかなどによっても、早々に片づけてしまう必要があることのほうが多いです。もちろん、遠方の遺族や仕事の関係などで、すぐに集まるわけにいかないときは、住まいが借家であるなら、数か月分の家賃を支払い、住まいをそのまま確保することもできます。しかし、葬儀費用だけでも大変だったうえに、遺品置き場としてだけ無駄に家賃を払い続けるとなると、負担を強いられた遺族たちの中には文句を言う人もいるでしょう。そのため、４９日の法要を終えてからというわけにいかないことも少なくないのです。そんな時は、信頼できる専門業者に依頼し、整理してもらった遺品を、遺族が顔をそろえる４９日の法要まで預かってもらうというのも、後にスムーズな遺品分けができる良い方法でしょう。遺族の中の数人が大変な目にあい片づけをすると愚痴も出ます。名残を惜しみ、亡くなった人のことを語りながら、葬儀後の法要をつつがなく行え、気持ちを引きずることなく、分け合った遺品をもらい、それぞれの生活に戻っていくことができれば、遺族同士の心のきずなも損なうことがありません。

Page Top